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ROUND THE WORLD

ポーカー詐欺未遂?

暇をつぶしにマーケットに向かって歩いていると

2人のマレーシア人女性が話しかけてきました。

「ねね、その帽子どこで買ったの?」

そんな感じで最初は話しかけられ、

「ボリビアだよー2ドルぐらいだったかな」なんてなんとなく話して、

そのまま旅行の話しになりました。

この後はどうするのとか明日は何するとか他愛のないことを話していました。


一人はハノイの今住んでいて、もう一人はその子を訪ねて遊びに来たとか。

2人で日用品をマーケットで買ってぶらぶらしていたところらしい。

英語もペラペラだったので疑うこともなく
(元英国領なのでマレーシア人は比較的英語をしゃべれる人が多い!)

本当普通に喋っていました。

旅先で旅人と出会うのは普通のことだし、

今までもそうやってたくさん友達を作ってきたし・・・。


すると一人の子が「今日この子誕生日で家族で食事するのだけど来ない?」と

言ってくれました。

特にすることはなかったし、場所も近くということだったので、

まーそれもいいかなーと思い、

食事に招かれることに。


しかし近くと聞いていたけどタクシーに乗り込み、

20分ほどかけて義兄とそのお嫁さんの実姉が住むという家に到着しました。

到着して10分ぐらい後に彼女らの義兄と彼女ら2人と僕で夕飯を食べました。

結構豪華な食事で、おかずもけっこう出てきてお腹いっぱいになりました。

飲み物はなんだかんだ心配だったので蓋が開いてないコーラにしました。
(睡眠薬強盗とかあるし・・・)


でもここで疑問に感じたのはぜんぜん誕生日っぽい感じがしないこと。

ご飯を食べ終わるとささっと2人はリビングに行っちゃったし、

ケーキが出てくるわけでもなく・・・みんなでおめでとう!も言わないし・・。

その後残ったお兄さんと話していたのですが、

奥さんである彼女らの姉は妊娠中で病院に入院中とか。

明日は帝王切開をする予定で、今日は家にいないと教えてくれました。

僕は「じゃあ子どもが生まれるのは嬉しいね!?」って聞くと、

「でも手術だから奥さんのこととか考えると心配なんだよね・・・」と、

本当に明日子どもが生まれる父親には見えなかったのです。

僕なら帝王切開とはいえ、初めての子どもが生まれるとなると、

心配はしつつも、どきどき、嬉しくてたまらないけどな・・・と。

表情もあまり嬉しそうでなく、普通な感じでなんか引っ掛かるものがありました。

インドで何か心に引っかかるものがあれば、

それを信じたほうがよいと学んでいたので、そこからは少し警戒モードでお話を続けました。


その後、

リビングに行くと、彼女らは片付けをするとキッチンに行ってしまいました。

そしてお兄さんが「旅についていろいろ教えてくれないか僕もいつかしてみたい」

と言ってきました。


基本的に僕は発展途上国や治安がよくない地域などでは

お金をたくさん持っていると思われることがよくないだろうと感じられる国では、

世界一周をしていること話をしないようにしているのですが、

同じ旅行者だと思った彼女たちには世界一周中だと話していたのです。

お金はいくらかかるかだとか、どうやってお金を管理しているのだとか、

移動の方法よりもなんかそういう質問のほうが多かった気がします。

でもその時にはなんとなくおかしいな・・・と感じていた僕は、

そういうお金の話は適当に流して、

言った国の話や、お勧めの国、移動方法などについて話しました。


なんだかんだ話しその後彼の仕事の話にもなり、

オーストラリアの客船で働いていて、

今は休暇でベトナムに帰ってきているとか。

船のなかではカジノを管理しているんだよ・・・ということを教えてくれました。

そんなとき「ところできみはギャンブルをするの?」と聞かれました。

あ、これはもしや・・・と思った僕は、

「ギャンブルは大嫌い!ギャンブルするやつなんて信じられない!」

「ギャンブルなんて勝てるわけないじゃん。そんなのお金のある人の娯楽だよ!」

ギャンブル嫌いを強調しました。

なぜなら僕はこの時これはポーカー詐欺じゃないか・・・と疑ったからです。


すると以外にも答えは

「そうだよね、ギャンブルはディーラーに有利だからほとんど勝てないものだよ。」でした。


僕はなんとなくこれは誕生日の食事会じゃないな・・・と感じ、

帰りたそうに話をしていると、「疲れているの?」と聞かれ、

「今日夜行バスで来たから少し疲れているかなー」と言うと、

「そろそろ帰る?」と聞いてくれて、タクシーでまた街まで送ってくれました。

正確に言うとバイクタクシーをつかまえてくれたのですが、

なんとなく不安だったのでローカルバスで帰るというと、

タクシーをつかまえて街まで送ってくれました。


あと帰ることになる前になぜか「今日はブルネイのお金持ちの友達が訪ねてくるんだよ」。

となぜそんな話しを??ということもありました。

「だから僕は家にいなきゃいけない・・・」と言っていた彼も一緒に街まで送ってくれました。

タクシーはもちろん流しのタクシーをつかまえて、

念には念を最悪の場合は逃げられるようにとドア側に座りました。

僕は普通に街中に下ろされ、ばいばいしました。


タクシー代は往復10㌦と豪華な食事と至れり尽くせりだったのですが、
(1㌦払えばお腹いっぱい食事が食べれることを考えれば、10㌦はそれなりの金額です)

あとあと考えてみるとポーカー詐欺の手口にそっくりだということを改めて感じました。

もちろんポーカー詐欺のことは知っていました。

親しげに近づいて、家に誘い、
(時には1週間ぐらい心を許すまで友達を演じるとか・・・)

今からお金持ちが家にくるからそいつから金を巻き上げないか!と持ちかけ、

最初はズルをしているので大勝しているのだけど、

最後には恐ろしい金額を負けてしまう・・・というやつです。


ゲストハウスに帰りもう一度地球の歩き方のポーカー詐欺についての記事を読んでいると

こんなことが書いてありました。

・最近マレーシアでの被害が非常に増えている。

・ブルネイのお金持ちが・・・。

・家から近くと言われるがタクシーで15分ぐらいかかる郊外の家。

・タクシーの乗車中は道を覚えさせないためにずっと話しかけてくる。

・食事や家に誘う。


おおおおお!!

これはまさにポーカー詐欺!!

僕は途中でなんかあやしいな・・・と感じ心をあまり許さなかったことと、

ギャンブルが大嫌いだと言ったこと、

旅慣れていることを強調し、

旅について聞かれた時にはわざと世界の怖い人、悪い人の話しをしたのがよかったのか、

普通に食事を食べ、世間話をして帰ることができました。

でもこれは確実にポーカー詐欺だったのだろうと確信してなりません。


家からローカルバスで帰る!って言った時も、

もうローカルバスはないよーって言われたその瞬間ローカルバスは走ってくるし、
(たぶんローカルバスだと場所がばれてしまうと思ったのかな。)

今思えば、いろいろな話がおかしくて、

なんかときどきつじつまが合わなくて、

なぜかギャンブルの話しにもっていったし・・・・。


一番驚いたのはまさか自分が!!ってことです。

ポーカー詐欺については知っていたし、実体験も聞いたことあったし、

なのにこうやって自分が関わってしまったことがけっこう衝撃でした。

もちろん騙されていないという点においては、

知っていたことで防げたと言えるのかもしれないけど、

家まで行ってしまうとは・・・。


僕は出会った人の家にいきなり行くことはまずないです。

特に悪いうわさを聞いている途上国では特に注意しており、

お呼ばれしても1度目は適当にもっともらしい理由をつけてお断りするはずです。

でも今回僕がついて行ってしまったのは、

同じ旅行者ということで油断してしまったためでした。

これまで旅中に出会った旅行者とはたくさんかかわり、

ポーランドやドイツでは家に泊めてもらったり、

一緒に遊びに行ったり、旅行を共にしたり・・・。

旅行者に対する警戒心は比較的和らいでいました。


そんな時に現れたのが彼女らでしたー!!

まー騙されたわけじゃないし、

美味しいご飯をお腹いっぱい食べて、

タクシーで送り迎えしてくれたし、

悪いことはなかったのだけど今後はもう少し考えて行動しなくちゃなと

反省した1日となりました。


みなさんもアジアに海外旅行では行く場合は詐欺にお気をつけください。

ちなみに南米&アフリカに行く場合は強盗にお気をつけください。

アジアは頭を使って、南米&アフリカは力ずくでアナタのお金を奪っていきます。

旅ももう少しというところでまた一つ新しい経験をしました。
by world_journey | 2010-10-17 16:00 | 42.ベトナム編
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